祝杯はやけ酒に変身
世間様が盆休みだったあいだの話。
我が家へきていた親族の使い走りで、往復一〇〇キロを優に超えて車を走らせ、酒屋へいってきた。
そんな遠くまでゆくのは、その店でしか手に入らないものがあるからだ。
「ちょっと××、アンタあっち方面いくなら、ついでに直売所でトウモロコシ一〇本買ってきてよ」
「はいはい」
と、まあ、そんな感じで。
希望のものがまだ買えるか事前に確認の電話をしておいてから、はるばる酒屋へと出かけた。
道々、Cloudberry Jamなんぞ結構な音量でかけながら、一人でドライブ。これはこれで楽しい。
辿り着いた先でご主人と少しおしゃべりをして、頼まれたお酒を買って、お金を払おうとしたときに、ご主人から「三日前に限定の『魔王』が入ってきてまだ残ってるけど、持ってく?」とうれしいお言葉。
ありがたく分けていただいた。
で、帰ったその晩さっそく開けて、虎のマジック点灯を祝って乾杯……と書ければよかったのだが。
先月までは私もそういうような予定でいたのだが、虎は踏ん張りがきかずずるずると首位中日とのゲーム差がひらき、そのうえ今月十二日の直接対決で負けてドラゴンズにマジックを点灯させてやってしまったわけである。
祝杯どころではない。やけ酒だ。(『魔王』で? ……もったいない)
ちなみに。
酒屋のご主人は力強くこういっていた。
「俺みたいな生まれたときからの巨人ファンにとっては、今年のペナントレースはないことになってるから!」
……さもありなん。
お互い、来年がんばりましょう。











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