個人的読書メモ
最近読んだ本。
『こんな日本でよかったね 構造主義的日本論』(内田樹/文春文庫)
私は村上春樹作品は全然だめなのだが(生理的に受け付けないのだ)、内田氏の著作は結構好きで、何冊も読んでるなあ。
内田氏の論は池田清彦氏の主張との類似性を感じることがままあるのだが(両者とも構造主義に関わっているからというだけではなく)、自分が感覚的に寄り添えるのは、池田氏のほうかも。(よりアブない人って言われそうだ(苦笑)。でもそんなことないですよ。私は無害な人です)
『人間は考えても無駄である ツチヤの変客万来』(土屋賢二/講談社文庫)
科学者や文学者の友人との対談集。面白かったけど、もうちょっと突っ込んだ話が聞きたかったなあ。「お、きたきた……、そう、そういうことをもっと突っ込んで話して!」と思うとスルッと違う方向へいってしまうばかりで、ややストレスが溜まるというか、物足りなさが気になるというか。
まあしかし、土屋氏の素顔や意外な一面などが垣間見えて楽しかった。普段は韜晦しまくってて(さすが哲学者と言うべき?)、知りたくてもなかなか素顔を見せない感じがあるから……。
『貧相ですが、何か?』(土屋賢二/文春文庫)
いつもどおりで安心。すばらしきかなマンネリ。これが読みたくて読んでるのだから、これでいいのだ。
と言うか、理由は分からないが、ここ数冊の土屋氏のエッセイ集より面白くなっていた。何となく得した気分でうれしい。
ただ、申し訳ないけど、あの解説は要らない。恐ろしいほどつまらなかった。うっかり読んでしまったら30円分くらい損した気がした。名人の芸風を真似するのって、ものすごーく難しいことだと思うんですよ。
『怒らないこと』(アルボムッレ・スマナサーラ/サンガ新書)
はい……努力します。と言いたくなる。だってやっぱり幸せに生きたいし。
三章までは、なんだかもにょもにょした。分かるような分からないような……、納得いくけど、でもやっぱり納得いかないような……と。
だが、そこまでを踏まえての四章が、この本のキモなんだろうな。四章を読んだら、実践できる部分から実践していってみようか、という気になった。
『奇想の江戸挿絵』(辻惟雄/集英社新書ヴィジュアル版)
PCデスクの横に置いて、起動までのあいだや、仕事に飽きたときなどに、一項目ずつとか、ちびちびと読んでいた。
それにしても、なるほど。江戸期の画家たちが、いかに“表現”について新奇を競い、工夫を凝らしていたかが分かる。
もともと日本画の伝統と現代のマンガ表現のあいだには地続き感を感じていたのだが、挿絵をあいだに挟むと、まさに無理なくスッとつながる。
時とともに知識や技術はある程度進むけれど、人間そのものは百年千年単位ではほとんど変わらない――と言うが、どうも確かにそうらしいなあ……などとも納得する気分に。











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